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zoom RSS 完璧のその後。藺相如(りんしょうじょ)と廉頗(れんぱ)将軍

<<   作成日時 : 2009/07/29 15:32   >>

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この国の王の名は恵文王(けいぶんおう)。

彼の父は武霊王(ぶれいおう)。

武霊王は胡服騎射(こふくきしゃ)を武卒たちに命じた王。

つまり馬に乗り胡(外国)の服を着て闘うスタイルを命じたのです。

当時の先進国において、そのスタイルは屈辱的な格好だったのです。

しかし険峻な戦地での戦の場合、これまでの戦車(馬に牽かせる)

仰々しさでは、機動力におくれをとる場合があり不利である。

と考えた武霊王は、家臣団の反対を押し切り、これを実行に移した

のです。

服装すら騎乗用に変更したわけですが、これが誇りある武将に不評

であったのです。

当時の戦士は、日本の着物のような、あるいはスカートのような装

いが戦闘服でありました。


それを、今で言うズボンに履き替えることは、大変勇気のいること

だったのですね。

そもそも、外国を胡という言い方の裏には、自分たちは世界の中心

で最も優れた民族であり、周辺の国々は、作法や礼儀もなく野蛮で、

卑しい民の集まりであるという、中華思想から産まれた蔑みを込め

た言い方であったのです。


しかし、胡服騎射は功を奏し武霊王は周辺諸国から懼れられるほど

の力を持つにいたるのです。


更に、しかし、彼は非業の死を遂げるのです。

李兌(りたい)と公子成(こうしせい)による、政略で餓死させら

れるのです。


この事件に対し、恵文王はどうしようもない負い目を生涯、持って

しまうのですね。

つまり、父を見殺しにしたと。


彼は、耐えること忍ぶことを覚えました。

(この辺りの詳細は別途日記“人相占い”にて)

そのような彼の元には、有能な人々が集まるようにもなったのです。

楽毅や趙奢(ちょうしゃ)等々。


完璧事件のその後、大国の仕返しとも言える会合にもその辣腕を

発揮した藺相如は、恵文王の絶大なる信頼を勝ちとり、異例の出世

をしたのです。


しかし、当然のように既成権力者の妬み嫉みは彼の身にも、振り被

さってまいります。


厄介なのが、廉頗(れんぱ)将軍でした。

彼は他国にも名の通った将軍なのですが、彼にしてさへ「口先三寸

で、窮地を凌いだだけであのような出世とは片腹痛いわ我等などは

我が身を犠牲にして、忠誠を誓って居るのに、あのような者の卑賤

の出の風下に何故、甘んじなければならぬのか」

と所構わず豪語する有様なのでした。


そんな彼を避けるように藺相如は、コソコソとした態度を取る様に

なり、彼の家臣はその行動に呆れ返り、私を首にしてくれと藺相如

に愛想をつかすのでした。


しかし、藺相如は彼に言います。

「お主は、廉頗将軍と大国の王のどちらを怖れるか」


「それはもう大国の王に決まっているではありませんか」と家臣。

「私はその大国の王に対し堂々と対峙して参った。どうして将軍の

ことを怖れなどしよう。

私の怖れて居るのはな、我ら二人が仲違いをしてどちらか一方でも

倒れるようなことが起きてもみよ。

忽(たちま)ちにしてかの大国よりの侵入をゆるす事になるのだぞ」

それを聞いて家臣は気が付き、自分の不明を詫びたのでした。


その話が何処からともなく、廉頗の耳に届いたのでした。

彼は賓客を伴って肌ぬぎし、茨(いばら)の鞭を負い藺相如の屋敷

を訪れるのです。

当時の謝罪の様式であったのですね。



廉頗はまるで地が血で染まるように深く頭を下げ、藺相如に詫びる

のでした。


藺相如はそんな将軍たちにやさしく手を差し伸べて、彼らを屋敷内

へ導いたのです。


たとえ己が首、刎(は)ねられるような事が起ころうとも我々は互い

を信じ合い、共に国のために忠義を尽くそうではないか。

と誓い合うのでした。

刎頚(ふんけい)の交わりです。

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